知能は2つに分けられます。結晶性知能と流動的知能です。
結晶性知能とは、脳にすでに蓄えられた知識を活用する能力のことで、年齢と共に向上し標準知能テストでテストしやすく重視されています。
これは脳波のピーク周波数と連動します。
一般的に脳波のピーク周波数が高いと結晶性知能指数も高いのです。
一方、流動的知能は、今まで経験したことの無い状況下で、パターンを認識し、未知の問題を解決し、論理的に思考する能力のことです。
これは知識の量とは関係なく、創造力や刷新力、認知能力、洞察力が関係しています。
この能力は脳波による瞑想であるディープステイトトレーニングで高まることがわかりました。
ディープステイトトレーニングは、ストレスを軽減して、気分を向上させ、目の前の現実に反応しやすくなります。そして知能を著しく高めることができるのです。
アメリカの応用精神生理学会、脳波フィードバック部門のトップを務めていたSiegfried Othmer氏が、ディープステイトトレーニングの実験を試みたところ、トレーニングを受けた被験者のIQは平均で23%向上したことが分かりました。
さらに、1年後の追跡調査で被験者のIQを向上はまだ持続しており、創造性、集中力、自己認識力も顕著に高くなっていました。
ディープステイトトレーニングをするとなぜIQが高くなるのでしょうか。理由はいくつかありますが、主な理由の1つは、深い心理状態になると脳の活動も遅くなることです。
脳波が遅くなると、脳の柔軟性が増し、自己認識能力が高くなります。ディープステイトトレーニング中、脳に適切な種類の小休止をさせることになります。つまり、脳を休めると、脳の機能が高くなる、たったこれだけのことです。びっくりですね。
脳波を速波化すると結晶性知能が、脳波を徐波化すると流動性知能が高まります。つまり脳波のトレーニングで上げて下げても知能が上がるのです。興味深いです。
なぜそのようなことが起こるのかというと、本来の能力が何かの理由で使えなくなっているのを脳波で脳のステイシフトをすることで、これまでに経験したことの無い強さでリセットされ、それを発揮できるようになるのではないでしょうか?
それでは脳波でIQが分かるでしょうか?
IQがいくつかという数字を当てることは出来そうもありません。
IQが平均より高いか低いかぐらいは分かりそうです。
どうやら脳波成分の中で一番優位なもの。つまり一番振幅が高く、大きいものがどこにあるか、その周波数が何ヘルツかが脳のスピードを表し、脳のスピードの速さが認知力とIQに関連します。
脳のアイドリング状態での脳波測定で一番優位な部位が真ん中より高い、つまり高周波寄りだと必要に応じ脳波が高周波優位になりやすく、低周波寄りだと、低周波優位になりやすいのです。
つまり脳波のピーク周波数が高いと作業性は上がりますが、リラックスしたり、入眠に困難が生じ易くなります。
ピーク周波数が低いと、リラックスしたり、入眠は容易でも、作業性が下ります。
脳波の柔軟性と良いバランスを保つ為にピーク周波数が大切です。
それが極端に高いか低いと問題が生じます。それをニューロフィードバックが整えます。
脳波は脳の状態を知る為の有効な手段です。そしてそれは非侵襲的であり、高価な機材も不要です。
またその測定結果を他の映像技術と比較検討し精度を上げています。
さらに最近では表面脳波から脳内の状態を知る手段も開発され3D画像で見ることが可能になりました。
空間解像度は他の映像化技術に劣りますが、時間解像度は上回ります。つまりリアルタイム性が高いのです。
そしてそのリアルタイム性の高さがバイオフィードバックのトレーニングを可能にする一番大きな要素です。
そこで生まれたのがニューロフィードバックです。
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