脳を理解するためにいろいろな分類法があります。
まず右脳左脳と2つに分かれます。
右脳はイメージ主体、感覚、感情、ニュアンス、芸術、ビッグピクチャー。
左脳は論理、詳細、言語、推理、詳細
つづいては前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉と分けられます。
前頭葉はエグゼクティブファンクション
頭頂葉は統合、側頭葉は聴覚、言語(左)後頭葉は視覚など。
さらに詳細にするためにブロードマンの脳地図があります。
ブロードマンの脳地図とは、コルビニアン・ブロードマンによる大脳新皮質の解剖学・細胞構築学的区分の名前です。
つまり細胞の種類や構造の違いでの分類です。
大脳皮質組織の神経細胞を染色して可視化し、組織構造が均一である部分をひとまとまりとして1から52までの番号を付けています。
細胞構築の特徴はその部位の神経細胞の情報処理特性と関係していると考えられていて、脳機能局在論では領野を示すのにこの地図がよく使われます。
つまり違う種類の細胞もしくは構造であれば、恐らく違う機能に従事していると考えられます。機能局在です。言語野のようにその機能が分かっている部位もありますが、まだまだ不明な部位が多いのが現実です。
しかもさらにこれを複雑にするに、どうやら部位毎に分かれた機能局在より、いろいろな部位がネットワークを作り共同で作業に当たっているようです。
つまり機能局在偏重は避けるべきで更に注目すべきはネットワークです。ネットワークには最近話題に出るデフォルトモード以外いろいろ見つかっています。
大きな声では言えないけれど、テレビとかで脳は何とか、脳はかんとかとか言っている脳科学者の言動は半分ぐらい怪しい。だって脳について分からないことが本当に多いのだから。そうかも知れないが、違うかも知れないが本当のところ。
ニューロフィードバックの優れた点は理論を偏重しない。
臨床的、つまり実際に効果のあるものだけを選んで使うからです。
実際に脳波にどう影響するかリアルタイムで確かめしかもその脳波パターンの変化がどう症状に影響を与えるか毎回確認するからです。
大脳は数百億という神経細胞が集まって構成されています。神経細胞には形態と機能が異なるさまざまな種類があり,大脳皮質ではそれらが種類ごとに地層のような層構造を形成しています。
それをブロードマンは6層に分け,さらにこの6層構造が大脳皮質の場所ごとに異なることを発見しました。このような層構造を大脳皮質全体で調べ,層構造の共通するところ,異なるところで区分けし,52の領野に分けました。
この情報を大脳の図にマッピングし,ビジュアル化したものがブロードマンの脳地図なのです。ブロードマンの脳地図はつまり,形態の差異に基づいた脳の区分図なのです,形態の差異が機能の差異に結び付いたからです。
ニューロフィードバックのトレーニングのアプローチ方を考える時、役立つ知識です。こんな脳の分類法があることを知っていると何かの役にたつこともあります。
コメント