デルタ波アップトレーニングはニューロフィードバックの世界では長いことタブー視されてきました。なぜならこれは脳の異常と発育不全に関連していると思われていたからです。
デルタ波は、周波数が 1 Hz から 4 Hz で高振幅の脳波であり、徐波睡眠 と呼ばれる深い睡眠と関連付けられています。ステージ4の睡眠時の脳波成分の50%以上がデルタ波です。
デルタ波は新生児から5才児まで起きている時にも見られます。
普通成人では起きている時にデルタ波は発生しません。しかし脳に何らかの問題があるとき、認知症や統合失調症の患者には覚醒時にデルタ波が見られることがあります。
デルタ波は脳に何らかの問題があったり、未発達の幼児に見られたりするので、問題や発達不良などを示唆しているように見えます。
だからデルタ波は下げる、ダウン・トレーニングには使われますが、上げる、アップ・トレーニングに使われることはほとんど、ありませんでした。
長いことニューロフィードバックの世界では、デルタ波のアップ・トレーニングはタブー視されてきました。
ところがオスマー博士が提唱する超低周波ニューロフィードバックはデルタ波を扱います。
これは博士がかつて提唱したスイートスポット探求が低く、低く、低周波に移動して行き、デルタ波のトレーニングになりました。
かつてタブーだったデルタ波増加のトレーニングをしてみませんか?
興味深い体験ができます。
デルタ波を増加させるトレーニングは長い間タブーとされていました。
しかしどうもデルタ波増加のトレーニングは脳波全体に大きな変化をもたらすことが分かりました。
例えば、側頭葉でデルタ波を増やすトレーニングが自閉症に大きな影響を与えます。しかしここで気をつけなければならないことは、デルタ波増加のトレーニングなのに実際にはデルタ波が増えないことを確認する必要があります。
もし実際にデルタ波が増えてきたら、トレーニングはそこで終了です。デルタ波トレーニングは設定ではデルタ波増加なのですが、脳波全体の調整のために行います。
デルタ波を高めるトレーニングをするとまず速波が減衰します。これは脳波のパワーが一定でシーソーのように片方を高めるともう片方が下がるから頷けます。
しかし実際にはデルタ波を増幅させようとすると速波は下がりますが、デルタ波は増幅されません。
しかし速波を下げる方法として大変有効で特に自閉症の混乱した、興奮した脳を鎮めるのに役立ちます。
また深い睡眠時に多く出現するデルタ波の量はデルタパワーとよばれ、睡眠の質の評価に利用されています。
深い安らげる眠りにはデルタ波が必要です。
年を重ねると深い眠りが取り難くなります。
デルタ波の減少がその原因かもしれません。
ならばデルタ波を増やすトレーニングは深い睡眠の助けになりそうです
デルタ波トレーニングはまたディープステート・トレーニングとの共通点があり、覚醒レベルを下げます。以前はディープステート・トレーニングは7Hzを高めデルタ波は高めませんでした。
それには理由があり、どうも4Hzが曲者で、トラウマと関連していると言われ、これが高まるとトラウマを再体験すると信じられてきました。私はそれを無視し、もう20年もデルタ波を高めるトレーニングを試みましたがこれまでそのような事故に会っていません。
タブーのデルタ波トレーニングを体験しましょう。
かつてない深い低い覚醒レベルを体験しましょう。
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